早いもので今年もあと2か月となりました。
11月と言えば、世界中のワイン愛好家が心待ちにしている木曜日がやってくる月です。11月の第3木曜日「ボジョレー・ヌーヴォー」が解禁となる日です。2022年は11月17日(木)が解禁日となります。近年はコンビニやスーパーでも手軽に購入でき、すっかり風物詩として定着してきました。今年のワインの出来栄えは「バランスがとれ、肉付きが良く、力強い。そしてアロマ豊かでフルーティーな表情に驚かされる」ワインとの事です。
さて、ワインの話が出ましたので、今月は適度なお酒との付き合い方をすこし考えてみましょう。「お酒は百薬の長」とも言われますが、近年の研究でも適度な飲酒は心筋梗塞や脳梗塞のリスクを下げるとの報告があります。飲酒によって血液中の善玉コレステロール(HDLコレステロール)を増やす作用や血液を固まりにくくする作用があるためです。
ただし、飲みすぎは健康に様々な悪影響を及ぼします。毎日晩酌する人と時々飲む人では、がんの発生率が1.6倍になることがわかっています。また、アルコール依存症を招いたり生活習慣病のリスクを高めてしまいます。
厚生労働省は、平成25年から開始された「健康日本21(第二次)」で、「生活習慣病のリスクを高める飲酒量」を、1日当たりの純アルコール摂取量が男性で40g以上、女性で20g以上と定義しています。アルコール摂取の適正量は男性で1日20g(女性やアルコール分解速度が遅い方は10gくらい)までを目安にすると良いようです。20gの目安はビールロング缶1本、ワイングラス2杯(200ml)、日本酒1合、ウイスキーシングル2杯(60ml)などです。これから年末年始にかけてお酒を飲む機会も増えますので上手にお酒と付き合いましょう。
*参考資料 厚生労働省 健康日本21アルコール 一般社団法人日本健康生活推進協会(健康マスター検定協会)テキスト