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警察庁から車両盗難状況が発表されています。令和5年の盗難認知件数は5,762件です。ここ2年程は増加傾向にあります。最近の傾向として犯罪組織が犯行に関与していると思われるケースが増えています。犯罪グループに盗まれた車両はヤードと呼ばれるアジトに運ばれて解体されて海外に運ばれるているとのことです。検挙率は42.7%となっています。盗難された場合は車両が戻ってくることは難しいのが実情です。
車名別盗難台数の状況
令和5年の車名別盗難台数の状況は以下のとおりです。
令和5年 盗難件数 | 令和5年1000台 あたりの盗難台数 | 令和6年上半期 盗難件数 | |
アルファード | 700 | 0.9 | 303 |
ランドクルーザー | 643 | 2.2 | 590 |
プリウス | 428 | 0.2 | 287 |
レクサスLX | 261 | 32.7 | 112 |
ハイエース | 187 | 0.2 | 60 |
レクサスRX | 88 | 0.8 | 80 |
人気の高い車両に集中していることがわかります。特に1000台あたりの台数に注目するとレクサスLXとランドクルーザーが突出していることがわかります。また、令和6年の上半期の盗難件数ではランドクルーザーやレクサスRXの盗難件数が令和5年の1年間の件数に迫る勢いとなっています。
都道府県別の自動車盗難認知件数
令和5年の都道府県別盗難件数ワースト順位は以下の通りです。
順位 | 都道府県 | 件数 |
1位 | 千葉県 | 746件 |
2位 | 愛知県 | 698件 |
3位 | 埼玉県 | 683件 |
4位 | 茨城県 | 615件 |
5位 | 神奈川県 | 461件 |
6位 | 大阪府 | 447件 |
7位 | 栃木県 | 245件 |
8位 | 群馬県 | 191件 |
9位 | 東京都 | 190件 |
10位 | 宮城県 | 125件 |
これまでのワースト3は長年、千葉・愛知・大阪の3県でしたが、令和5年は埼玉が3位に入り大阪は6位となっています。ワースト10県で盗難件数の70%以上を占めています。愛知・大阪・宮城3府県の共通点は大都市で拠点となる大きな港があり、盗んだ自動車をすぐに船で運びだせる場所だと言えます。この3府県を除くと車両盗難は関東に集中していることがわかります。
自動車関連窃盗の被害防止7つのポイント
- 車から離れるときは必ずエンジンキーを抜きましょう。
- ドアは施錠し、窓は完全に閉めましょう。
- 照明設備が整っている明るい管理された駐車場を利用しましょう。
- 鍵は、スペアキーも含めて電波を減衰させるブリキ等の容器で保管し、玄関先に安易に置かないようにしましょう。
- 追加の警報装置を取り付けましょう。
- ハンドル固定装置、タイヤロック、ナンバープレート盗難防止ネジ等、複数の盗難防止対策をしましょう。
- 車内に荷物等を置かないようにしましょう。
参考資料・・・自動車盗難等の発生状況等について(警察庁Web) 自動車・二輪車盗難対策(警察庁)